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(第二回)児島湾干拓地の旅「丙川三連樋門と樋門三兄弟」

2013ポタリングシリーズ・ファースツステージ2
児島湾干拓地の近代化遺産をめぐる~岡山市・南区~
「第二回 丙川三連樋門と樋門三兄弟」


 今回は、明治期に大規模開発された岡山市南部の児島湾干拓地を訪れ、そこに点在する近代化遺産なかでも樋門にスポットをあて、自転車で巡礼しています。
そして、まもなく今回の旅で最大の樋門に到着します・・。

この旅の最初から表示する場合はこちら → 第一回 児島湾干拓地の旅


1.丙川三連樋門

 桜の馬場樋門から西へむけて道なりに進むと、やがて立派な樋門が見えてきました。
これが「丙川(ひのえがわ)三連樋門」です。

P1201738.jpg


 この樋門は、先に見てきた「妹尾三連樋門」と同じく明治37年に完成したもので、外観的にもよく似た雰囲気です。

P1201740.jpg


 地元で採れた花崗岩とレンガを組み合わせて造られた、美しいアーチをなす樋門は「土木学会選奨土木遺産」にも選ばれています。
 
P1201742.jpg


 さらに、この樋門のすごいところは、今でも現役としてがんばっているところです。
私が訪れた時も、流量の調整でしょうか、各ゲートの開きぐあいがそれぞれ違っていました。

P1201752.jpg


 樋門から下流を眺めてみます。右手には小さな船着き場が見えていました。

P1201743.jpg


 このあたりで最大級といえる樋門を堪能したので、そろそろ次の場所に移動しましょう。

 さて、岡山と倉敷の南に広がるここ児島湾干拓地の造成は、戦国期に始まり江戸期時代から昭和にかけて行われました。

(丙川三連樋門の下流にある白鷺が描かれたタンクの横を通過・・)
P1201762_20130124233825.jpg


 そのなかで、明治期以降の干拓事業は工区を第一から第七に分けて順次行われたそうです。

(倉敷川橋を渡って南下・・)
P1201765.jpg


 そして、このあと見に行くのは工区の第一区に残る3つの樋門、人呼んで「児島湾干拓地第一区の樋門3兄弟」です。

(倉敷川の流れ)
P1201769_20130124233825.jpg


2.樋門三兄弟

(1)片崎樋門

 そして、まもなく見えてきたのが第一区の樋門3兄弟のひとつ「片崎樋門」です。

P1201779.jpg


 明治33年に完成したといわれるこの樋門は、歴史的建造物であることと、近隣住民の保存に対する熱意が評価され、「土木学会選奨土木遺産」ならびに「岡山県の重要文化財」に指定されています。

(片崎樋門の裏面)
P1201782.jpg


 川のほとりにたたずむこの樋門は、決して大きくはないものの、きれいな石組の造形が印象的な歴史的建築物です。

P1201784.jpg


(2)常川樋門

 つづいて訪れたのは、これまた第一区の樋門3兄弟のひとつ「常川樋門」です。
 さきほど見た「片崎樋門」もそうですが、これら3樋門のデザインの特徴として傘灯籠(樋門の上部にある2本の柱)とよばれる樋柱を備えていることがあげられます。

P1201786.jpg


 この樋門がある場所は公園となっており、ほとりにはこのような歌碑もあります。

P1201787.jpg


 今まで見てきた中で唯一近くまで寄って触れることができるのが、この「常川樋門」です。

P1201792.jpg


 公園とはいっても、あまり人目に付かない場所で静かにたたずむ岡山県指定重要文化財「常川樋門」の姿でした。

P1201803.jpg


(3)宮川樋門

 つぎに訪れたのは樋門三兄弟の3つめ「宮川樋門」です。
この樋門は内務省(当時)のオランダ人技士ムルデル氏が基本計画をして建造されたものだそうで、農業用水の調整に使われていたようです。

P1201813.jpg


 今は現役を引退しているため、周りには雑草などが生えています。
これは門を上下させるための歯車なのでしょうか。当時の活躍を偲ばせますが、今はなんだか寂しそうです。

P1201814.jpg


 さて、宮川樋門の程近くにはきれいな桜並木があります。春になるとさぞかしきれいでしょう。

P1201826.jpg


 そして、最後に訪れたのは「高崎干拓堤防」です。
現地には立派な碑が建っています。

P1201828.jpg


 このずらっと並ぶ石垣は、児島湾干拓第一区工事で潮止めを行った堤防です。
明治三十二年に起工されたこの工事は、当初国の事業として行われる予定でした。しかし財政難で棚上げされてしまいます。しかしその時、大阪の豪商藤田傳三郎が立ちあがり民間工事として着手します。開始当時は地盤も悪くかなりの難工事だったようです。その後、農林水産省が事業を引継ぎ、さらなる干拓事業が進んだ結果、現在このあたりはずいぶん内陸地になっています。

P1201834.jpg


 今回見てきた樋門群は、レトロなデザインとレンガ造りによるおしゃれな外観で訪れた人の興味をひきます。ですが、その一方で、明治時代に行われた初期の児島湾干拓事業において人間が自然と懸命に闘った証でもあるのだということを肌で感じることができる旅でありました。

この旅の最初から表示する場合はこちら → 第一回 児島湾干拓地の旅
いままでの旅のリンク集はこちら → ポタ麿旅のトビラ

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(参考文献)

 土木学会中国支部HP
 岡山県「おかやま歴史の旅百選」HP
 現地案内板
 農林水産省HP

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この記事へのコメント

- すずた - 2013年01月26日 23:20:09

こんばんは。
遺跡めぐりは私も好きですが、とりわけ近代化遺産は
身近な歴史も感じられ、一層現実感を持って見学できる
ところがいいですね。

特に閘門はしくみ的にも面白く、いくつか見ました。
樋門と水門の違いは、調べてみましたが、難しいですね。

- せんべいまゆ - 2013年01月29日 01:59:07

農業には水がかかせませんからねー
でも、農業者がどんどん高齢化してきて、樋門の管理をする人がどんどんいなくなっているんですよねー
樋門や水門の管理は一歩間違うと大災害に直結するし・・
残念ながら、昔ながらの水門・樋門は消えてしまうのでしょうかねー

Re: タイトルなし - ポタ麿 - 2013年02月04日 13:14:22

すずたさん、こんにちは。
コメント返信が遅くなりました。

近代化遺産はいろいろな歴史に加えて、そのデザインなどがとても素晴らしいので、つい見入ってしまいますね。

Re: タイトルなし - ポタ麿 - 2013年02月04日 13:17:13

せんべいまゆさん、こんにちは。
コメント返信が遅くなりまして、もうしわけありません。

農業従事者の高齢化は問題ですね。国の根幹を揺るがしかねない事態だと思います。
それに伴って昔ながらの樋門が消えていってしまうのも悲しい話ですね。

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