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広島市の旅(3)「軍港宇品と元宇品公園」

2012ポタリングシリーズ(セカンドステージ1)
(3)水の都、平和都市、そして故郷「広島」探訪 ~広島市~

(この旅をはじめから表示する場合はこちら → はじめから表示


13.軍港「宇品(うじな)

 陸軍桟橋がある「宇品波止場公園」を出てすぐ、正面に見える広場の中に「陸軍運輸部・船舶司令部」の碑があります。戦時中、ここには「陸軍運輸部・船舶司令部」が設置され、日本陸軍の兵士や物資を輸送する一大拠点として機能していました。

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 向こう側にレンガ造りのモニュメントの様な構造物が見えてきました。少し見に行ってみましょう。

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 これは「広島陸軍糧秣支廠(りくぐんりょうまつししょう)倉庫」のモニュメントです。
糧秣(りょうまつ)」とは兵士の食料や軍馬の飼料などのことで、「陸軍糧秣支廠」はそれらの調達、補給のために設置されました。この建物は調達された物資を保管するための倉庫で、当時敷設されていた宇品駅のプラットフォームに沿った形で建てられていました。そのほかにも宇品には陸軍の「兵器支廠(ししょう)」や「被服支廠(ししょう)」が設置され、海外戦地への輸送拠点となっていました。なお倉庫は、大規模道路建設のため取り壊しになりましたが、被爆建物でもあり、歴史的な遺産でもあることから壁面の一部をモニュメントとして残すこととなったようです。ちなみにここから南東15kmに位置する、「戦艦大和(せんかんやまと)」で知られる「(くれ)」は海軍の港であり、これらを含めて多くの軍事施設が集中した広島は、まさに「軍都(ぐんと)」の様相を呈していました。

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そして、これがかつての倉庫の姿です。

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14.元宇品(もとうじな)公園

 それでは今回の目的地「元宇品」に向かいましょう。

 ここは「元宇品」にそびえたつ「広島グランドプリンスホテル」です。1994年開催の広島アジア大会に歩調を合わせるように開業した、広島市街地初のリゾートホテルで、目の前の海にはヨットハーバーがあります。開業時のイベントではゲストの加山雄三が颯爽とプライベートヨットでここに入港してきたことを思い出します。

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 それではホテルに自転車を停めて、自然保護区域の方へ歩いてみましょう。ホテルの裏側は山になっていますので、まずはここを登っていきます。

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 道を上ると駐車場があり、少し開けたところに出ます。ここには白い「宇品灯台」があります。この灯台は1950年(昭和25年)に新設されたもののようで、光源には1895年フランス製のレンズが使われているようです。かなりの歴史がある灯台ですが、今なお現役として瀬戸内海を行くフェリー、コンテナ船、自動車運搬船等を安全な航路に導く役割を果たしています。

(灯台遠景)
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 この辺り一体は「元宇品公園」として整備されている地区です。

(元宇品のシンボル「クスノキの大樹」)
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 そして、ここには山や海岸など自然を巡る遊歩道が整備されているので、しばし歩きながら「元宇品」についてお話ししてみましょう。

(山の遊歩道)
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 その昔、ここ「元宇品」は「宇品島」という島でした。

(海の遊歩道)
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 今は小さな橋で結ばれて、地続きというイメージしかありませんが、そこには市街地では数少なくなってしまった原生林や自然海岸が残されています。

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 同時に瀬戸内海国立公園の一部にも指定されており、自然とふれあうことのできる同地区は、市民の間で「向宇品(むこううじな)」と呼ばれ親しまれています。

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 これは自然が作った珍しい地形で「海食崖(かいしょくがい)」というようです。今から6000年ぐらい前、この辺りの潮位は現在よりも数メートル高い位置にあったそうです。そして、この崖は波の浸食により特殊な形になり、その後水位が下がったことで地上に現れたのだそうです。

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 海岸沿いの遊歩道を歩いていると、赤い灯台が見えてきました。フェリーターミナルから見えていた灯台の裏側に回ったのです。

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 幼い頃、父とよくここに船を見に来ていた私にとっては、とても思い入れがある灯台です。童謡にある「おもちゃの兵隊」を思わせる細みなスタイルと三角帽子・・。

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 対になっている白い灯台との間をフェリーが通過しています。私はかつて、この灯台付近を通る「水中翼船(すいちゅうよくせん)」をよく眺めていました。
 海の上に羽を広げたようにして、高速で水面を滑る船にあこがれたものです。残念ながらジェットフォイルが主流となった現在、国内に定期路線は存在しないようです。

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15.宇品橋

 それでは、そろそろ市街地に向けて戻ることとしましょう。帰りは、行きと違って新しく整備された大通りを使います。そして見えてきたのは「宇品橋」です。市街地のランドマークとなるような大きな橋です。

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 下を流れるのは京橋川で、上流で微かに見えるのは先ほど渡った「御幸橋(みゆきばし)」です。

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 2000年に完成した「宇品橋」が架かるのは京橋川の最下流です。川はこの橋を過ぎると、すぐに元安川と合流して瀬戸内海に注ぎます。

(手前の流れが「元安川」、橋の下には「京橋川」で橋の右側で両河川が合流している。)
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16.本川小学校と被爆手水鉢(ちょうずばち)

 ここは中区本川町にある本川小学校です。このあたりは爆心直下にきわめて近く、原爆の爆風によりすさまじい被害を受けた地域です。また戦後生まれではありますが、私も幼少の頃この辺りで生活をしていました。当時は、わずかではありますが、まだ戦争の傷跡のようなものが残っている時代であったように記憶しています。

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 この小学校の門には「被爆手水鉢」があります。これは被爆当時、産業奨励館(さんぎょうしょうれいかん)(現:原爆ドーム)のすぐそばにあったものだそうです。

※手水鉢・・・手や顔を洗うために、水をためるくぼみを施した石。

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 このグリーンが目に映える橋は「本川(ほんかわ)橋」です。名前の通り「本川」にかかる橋で、平和記念公園へのアクセス橋のひとつでもあります。

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17.ゴール 平和記念公園

①原爆資料館と噴水

 年始に行われる「都道府県対抗男子駅伝」にならい、ゴールは平和記念公園に設定しました。当然ではありますが、広島市民にとって思いの深い場所です。大きな噴水の向こうには丹下健三(たんげけんぞう)氏がデザインした「原爆資料館」が見えています。

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②原爆慰霊碑(いれいひ)

 同じく丹下氏がデザインした「原爆慰霊碑」。慰霊碑の下には被爆して亡くなられた方の名前が記帳された名簿が安置されています。名簿には、既に他界した私の祖父母の名も刻まれています。

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③平和大橋

 「平和大橋」は公園前を横切る「平和大通り」にかかる橋で、記念公園の東側を流れる「元安川」の上を跨いでいます。

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 欄干のデザインは日系アメリカ人彫刻家「イサム・ノグチ氏」によるものです。

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④西平和大橋

 こちらは「平和大橋」と対になる橋で、記念公園の西側を流れる「本川」に架かる「西平和大橋」です。デザインは同じく「イサム・ノグチ氏」です。

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(あとがき)

 今回、故郷「広島」初上陸ということで、市街地をポタリングしてみましたが、街のあちこちで被爆に関連するモニュメントや慰霊碑がみられるなど、戦後67年を経た今でもその爪痕はしっかりと残っていることを実感しました。ですがその反面、被爆者の高齢化は着実に進んでおり、歴史の証言者が少なくなってきているのも事実です。
 今回、このポタリングブログにおいて「原爆」を扱うことについて、果たして適切なのか否か、私なりにずいぶん悩みました。
しかし悲劇が起こった後でも、確実に時はながれてゆきます。それは原爆でも戦争でも自然災害でも然りです。そのような中で、私たちのような現在を生きている者が、被災者から聴いた体験談と自らの足で集めた情報とを総合した内容を、折りに触れて、いろいろなかたちで伝えていくことが必要なのではないか・・と思い至ったのです。
 今回、実際に街を訪ねてみて、幼い頃から祖父母や両親などから被爆体験を聴いて育った私ではありましたが、はじめて知る事実も多かったように思います。そして、そのように自分で見聞きしてきたものを微力ではありますが、ブログというかたちで伝えてみようと思い、思いきって筆を執った次第です。

前回の旅の記録はこちら → 「古代吉備国・神の山
(この旅をはじめから表示する場合はこちら → はじめから表示



☆今回のポタリングデータ

  日付:2012年7月15日
  距離:24.6km
  最高速度:32.9km/h
  平均速度:15.2km/h
  経過時間:2時間54分03秒
  消費カロリー:436kcal


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Author:ポタ麿
性別:男
血液型:O型
星座:しし座
趣味:野球・自転車
生息地:岡山
(ブログ内容)
自転車による「ぶらり旅」の
レポートを中心としながらも、
日頃のとりとめのない事象に
ついてもつぶやいていきます。

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