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(後編)岡山の水郷を訪ねて ~岡山市・庭瀬~

2012ポタリングシリーズ(ファーストステージ7)
(後編)岡山の水郷を訪ねて ~岡山市・庭瀬~

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5.庭瀬城

 「庭瀬城」は、戦国時代に備中の雄「三村家親(みむらいえちか)」が備前の「宇喜多直家(うきたなおいえ)」の侵攻に備えて築いたのがはじまりとされています。その後、血で血を洗う「備中兵乱(びっちゅうひょうらん)」で三村氏が滅亡し、主のいない時期などもありましたが、江戸時代となり「関ヶ原の戦い」で軍功のあった「戸川達安(とがわみちやす)」が城主として入城しました。このとき、城の二の丸を陣屋に改修したのが現在の庭瀬城のようです。
その後庭瀬城(庭瀬陣屋)は、明治維新をむかえるまで庭瀬藩庁として機能することとなります。
 
※備中兵乱・・・毛利・宇喜多連合軍×三村氏(織田信長が後ろ盾)による備中国の覇権争いで、この地方を震撼させるほどの大激戦であった。

(庭瀬城跡)
⑦庭瀬城

(庭瀬城址内にある弁天社)
⑦庭瀬城2

(庭瀬城址内にある清山(すがやま)神社)
⑦庭瀬城3


6.大賀ハス

 岡山市出身の大賀一郎博士が、千葉県検見川の古代遺跡で発掘した2000年以上前のものと推定されるハスの実を発芽させたもので、博士の名をとって「大賀ハス」と名付けられたようです。
庭瀬城の濠に植えられたハスは、地域の人々が博士のふるさとに「大賀ハス」の花を咲かせたいという想いが結実したものです。
 なお、現在「大賀ハス」は千葉市の花に制定されているそうです。

⑦庭瀬城4


7.撫川(なつかわ)

 戸川家治世の庭瀬藩は庭瀬地区と撫川地区からなっていました。そして、同じく庭瀬城も両地区にまたがる大きな城郭であったそうです。しかし、戸川家は4代安風(やすかぜ)の時、世継ぎが途絶えたため改易となってしまいます。僅かながらも弟の達富(みちとみ)が撫川領分を継ぎ、それにあわせて庭瀬城の撫川領にかかる敷地の割譲を受け、そこに知行所を構えたのが現在の「撫川城」です。なお、知行所を設けたあたりは、戦国時代の庭瀬城本丸があったところだと伝えられています。

(撫川城の濠)
⑥撫川城

(撫川城の濠に浮かぶ小舟)
⑥撫川城3


 これは旧撫川知行所総門で、岡山県の史跡に指定されています。

(旧撫川知行所総門)
⑥撫川城4


(撫川城址公園内にある三神社)
⑥撫川城6


(三神社の手水舎(ちょうずや)と石灯籠)
⑥撫川城5


8.不変院(ふへんいん)

 ここは戸川家の菩提寺、日蓮宗の「不変院」です。入り口がとてもきれいに整備されています。

④不変院2


 こちらが本堂です。

④不変院


9.庭瀬町あるきⅡ

道標(どうひょう)

 これは香川県の「金毘羅(こんぴら)参り」をする旅人のために設置された道標です。「金毘羅参り」は江戸時代に全国的な広がりを見せ、多くの旅人が参詣(さんけい)に訪れたようで、このような道標は旧山陽道など主要な街道で見ることができます。当時は金毘羅参りとあわせて、倉敷市児島の「瑜伽大権現(ゆがだいごんげん)」、「吉備津神社」、「最上(さいじょう)稲荷」を参詣する人も多く、これらの旅人は周遊性のある庭瀬往来を通ることが多かったようです。

④道標


三玉宮(みたまぐう)

 田んぼの真ん中にポツンと建つ(ほこら)が「三玉宮」です。このお宮には次のような言い伝えが残っています。

 そのむかし、この地域で戦が起ったときのこと。
闘いのさなかで、一人の武士が腰を痛めてこの場所で休んでいました。すると、背後から追討の兵があらわれ、武士は討ちとられてしまいます。息を引き取る間際、その武士は「後世まで祀ってもらえば、以後腰の病に霊験を与える」と言い残したので、地域の人々はこの言葉にしたがい、ここに祀ったそうです。

④三宝宮2


 それ以降、腰痛に霊験あらたかな「腰折様」として、多くの人々から信仰の対象になっているようです。

④三宝宮

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④木門跡

 城下には、夜間や緊急時に町の治安を守るため、数ヶ所の番所とともに木門が設けてあったそうです。

④門


高札場跡(こうさつばあと)

 江戸時代、幕府や藩が出した禁令(法律)を庶民に周知するために、人が集まりやすいところに掲げた掲示板が高札だそうです。ちょうど、以下の写真のように掲示札が立ったのではないでしょうか。 

④文書立て


⑥休憩所

 町のところどころに観光用の休憩所が設けてあり、見どころや、その由緒などが書かれた案内板が設置されています。

④休憩所


⑦旧撫川大橋の「常夜灯」と「親柱(おやばしら)

 旧撫川大橋は、町の西側を流れる「足守川(あしもりがわ)」に架かっていた橋で、地元では「大橋」と呼ばれて親しまれていました。昭和四十三年「大橋」は南側へ架け替えられましたが、かつての大橋の「常夜灯」と「親柱」は、ここ大橋中之町公民館へ移設保存され、往時の景観を再現することとなったようです。

④大橋2


 ここで、足守川の土手に出てみました。昔の大橋の基礎石がしっかりと残っています。

④大橋


撫川(なつかわ)うちわ

 「撫川うちわ」は、江戸時代中頃、庭瀬藩や撫川知行所の武士たちの内職として作られたのが始まりだそうです。やや大ぶりな扇面に優雅な図柄を透かし映すところに特徴があり、その伝統技法に則って現在も作成されているそうです。
 ここ庭瀬・撫川界隈は、伝統的な「撫川うちわ」の制作技術の保存に努めているのです。
(現地案内板より抜粋)

④撫川うちわ


⑨法万寺川

 江戸時代の「法万寺川」は、庭瀬城の外濠として、また水運を担う水路としての役割を持っていました。水路の中で規模の大きな「法万寺川」は、現在でも農業用水や洪水の調整河川として、風景にとけ込みながら現役として機能しています。

④法万寺川

⑩太鼓橋

 歴史ある石造りの太鼓橋

④たいこ橋


10.庭瀬町並みギャラリー

 蔵のある古民家。

③町並みギャラリー


 庭の緑と町家のコントラストが美しい。

③町並みギャラリー2


 理容院として、いまだに現役の建物。

③町並みギャラリー3


 立派な「むしこ窓」が印象的な「たばこ屋」さん。

③町並みギャラリー4


 玄関にかかる「染め織物」に風情を感じます。

③町並みギャラリー5


 水路脇の柳越しに町並みを眺めてみました。

③町並みギャラリー6


(あとがき)

 今回のポタリング、実はいままでのなかで最も移動距離が短かったのですが、現地でずいぶん歩いたため、結構ハードな旅となりました。とはいえ、現地でかなり歩いたということは、見どころも多かったということです。
なかでも、町中のいたる所に水路がはしる水郷の風景は、私自身いままで目にしたことがなく、その情緒的な景色に心惹かれるものがありました。それから、巨城ではないものの、住宅地の中に忽然(こつぜん)と姿を現す城郭の石垣や満面と水をたたえる濠の威容は、あたかもそこだけが時空を飛び越えた空間であるかのように私には映りました。

 岡山市中心部から西へわずか10km弱、郊外の住宅地に「岡山の水郷」は存在したのです。

前回の旅の記録はこちら → 「商都米子の街並み探訪」)
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☆散策マップ

地図




☆今回のポタリングデータ

  日付:2012年6月23日
  距離:13.3km
  最高速度:30.3km/h
  平均速度:17.1km/h
  経過時間:1時間05分39秒
  消費カロリー:192kcal

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この記事へのコメント

No title - tac-phen - 2012年06月30日 03:36:28

すごく見所が多いところなんですね。

こういうところは自転車を押してゆっくりと散策したいですね。

情緒あふれる街並み、素敵です。

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No title - すずた - 2012年06月30日 20:36:16

庭瀬って、岡山の隣の駅(今は二つ目ですか)のイメージしかなく、行ったこともありませんでしたが、こんな水郷のまちだったのですね。
まちをめぐる時、徒歩で行くか自転車で行くかは確かに悩みますね。
どちらもメリットデメリットありますから。

Re: No title - ポタ麿 - 2012年07月02日 00:02:38

確かに移動手段のチョイスは重要ですよね。

「自転車」も「徒歩」も、車に比べれば訪問地に根差した行動に適していますが、移動を重視するときは「自転車」ですし、より詳細に見てまわりたいときは「徒歩」ってことになるのですかね。

私の最近のスタイルは、目的地滞在型が多いので、現地では徒歩、行き帰りの道中での寄り道は自転車というパターンですね。

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